[大分]辻尾真二が密かに冷汗を流した理由

　昨年末の、とある夜。すでに来季は大分でプレーすることが決まっていた辻尾真二は「杉本龍勇、大分のコンディショニングコーチに就任」の一報に密かに冷汗を流していた。

　五輪出場経験も持つ陸上界の雄との出会いは清水時代。杉本はフィジカルコーチとして毎日過酷なトレーニングを課していた。

「あの日々がまた帰ってくるのか…ヤバいな…」。辻尾の脳裏に、中断期間に吐くほど走らされた記憶がよみがえった。初日からハードな杉本メソッドをこなすには、前もって体を作っておかなくてはならない。念のため直接探りを入れると「いやあ、普通にやっとけば楽勝だよ!」と杉本は大らかに笑った。だが、辻尾は知っている。杉本の「普通」が超人的なレベルであることを…。早速、辻尾の猛自主トレが始まった。

　そして6月。杉本の監修の下、鍛錬は続く。「久々にやるとやっぱりキツいですね。でも続けることが大事なので」と、辻尾も元気に励んでいる。

大分の選手名鑑（クラブ公式サイト）