G大阪から東京Vへの期限付き移籍が先週発表された泉澤仁が4日、初めて東京Vの戦術練習をこなした。練習には1日から合流しているが、チームは試合翌日のため主力選手はリカバリーメニューで、その後2日間のオフを挟んだ。「スペイン人監督に教わりたい」ことも移籍決断の理由の一つだったと語る泉澤が「戦術がしっかりあって面白かった」と練習の感想を語った。
泉澤によれば、オファーがあったのは「5月の終わりか、6月の初め」で、「ほぼ即断だった」という。「J1でやりたい気持ちもあったけど、強化部の方と話していて、J1にどうしても昇格したいというのがすごく伝わってきた。ロティーナ監督もテレビ電話で『一緒に戦おう』と言ってくれて、戦術のことも熱心に話してくれた。ぜひ力になりたいという気持ちが強くなった」と理由を明かした。東京Vについては「3年前にJ2でやったときはガチャガチャしたサッカーだなという印象」だったが、「ロティーナ監督になってめっちゃいいサッカーをしている」のも魅力に映ったという。
東京Vとしても、昨季まで所属した安西幸輝(現鹿島)、安在和樹(現鳥栖)の両翼を失った穴が埋まらず、アタッキングサードをいかに崩すかがプレシーズンからの課題となっていた。ロティーナ監督にとって、「サイドの高い位置で単騎突破できるドリブラー」は戦術的にノドから手が出るほど欲しい存在。今回の移籍はまさに相思相愛の組み合わせと言える。
登録期間の問題もあり、東京Vで試合に出られるのは最短で21日の福岡戦から。「引越しもあって1週間休んでいたので、そこまでには100%のコンディションにしたい。戦術的にはこれからですけど、頑張ります(笑)」と笑顔を見せた。
写真提供:東京ヴェルディ
(東京V担当 芥川和久)
2018/07/05 07:05