開幕4連敗となった前節・甲府戦(0●1)終了後、大宮の渋谷洋樹監督はゴール裏へと向かい、対話を行った。
「(ゴール裏のサポーターが)ずっと残っているから、『悔しいのは当たり前。あとはこのあと頑張るので、(応援を)続けてください』と言っただけ。『俺も悔しい。選手も悔しい。いまはそういうことを言っている場合ではないから、応援してください』と」
現場のチームは、もちろん忸怩たる思いを抱えながら戦っている。それでも見る側には伝わらない部分があるのだろう。「ずっと何を言っているのか聞いていて、『悔しい』、『覇気がない』、『頑張っていない』と言っていた」(渋谷監督)。指揮官は「そういうふうに思われても仕方ないとは思う」と理解を示しながらも、「苦しいときですけど、だからこそ後押しをしてもらいたい」とサポートを呼びかけた。その根底にはサポーターと支え合う関係への意識がある。
「われわれの試合を見て元気が出てくるというのもよく聞きますし、われわれもあの方たちを支えているんだというのを、選手たちにももう1回話をした。支えられているし、支えている。お互いが支え合っているということ」
その意識を表現していくためには「これからわれわれがどう戦うか、練習するか。自分と、チームと向き合っていくしかない」と渋谷監督。2週間のブレイクも含め、立て直しに向けて全力を尽くしていく構えだ。
(大宮担当 片村光博)
2017/03/23 09:32