明治安田生命J2リーグは残り3節となり、J1昇格争いが佳境を迎えている。大宮、磐田が1位、2位をキープする中、ジワジワと順位を上げてきたのが3位の福岡。唯一の開幕3連敗からはい上がり、第35節に今季初めて3位へ浮上。後半戦(第22節以降)に限れば18試合で勝ち点40とトップの成績を残しており、磐田と勝ち点差2、大宮とも勝ち点差4まで迫った。
その好調なチームを支えている選手の一人に、GKの中村航輔が挙げられる。柏から期限付き移籍でやって来た今季、4月29日の第10節・磐田戦(1○0)でJ2デビューを飾ると、第24節・大宮戦からはフル出場を続け、守護神の座を射止めた。彼の特筆すべき能力が、驚異的なセービングだ。チームの被シュート数はリーグ9位と決して少なくないが、中村航が出場した17試合での失点数はわずか『9』。セーブ率86.8%(第39節終了時)は、2012年以降にJ1へ自動昇格を果たしたチームの主要GKと比べると抜きん出た数字で、シーズン途中から熊本でプレーするシュミット・ダニエルの83.2%を上回っていることからも、圧倒的な存在感を放っていることが分かる。
リオ五輪を目指すU-22日本代表候補としても大きな期待を懸けられる20歳の若武者は、 “大逆転自動昇格”を現実のモノとすべく、ゴールにカギを掛ける。
(データ提供:Stats Stadium、データ編集、執筆:齋藤 智彦)
U-22日本代表にも選出されている中村。リオ五輪出場を見据える
(BLOGOLA編集部)
2015/11/06 15:08