22日、第32節・広島戦当日の山梨中銀スタジアムで、盛田剛平とラーメン店「大黒家」のコラボレーションによって完成したラーメンが発売される。その名も「~ラーメン師範盛田選手監修~ 大黒家特製“甲斐の濱ラー”」。前売り券の売れ行きは絶好調で、250食限定の予定が500食に増やされたほど。変に宣伝しない方がいいだろうか…と記者は気遣ったのだが。盛田選手本人が“ぜひ宣伝させてください”と志願してきた。
盛田にまず“甲斐の濱ラー”のこだわりについて問うと、「1時間もらっていいですか?」と強烈な先制パンチ。それは無理なので、なるべく縮めてもらった。
味のポイントはやはりまずスープだ。盛田は「大黒家さんは豚骨のしっかりしたスープなので、それを生かすためにどうしようかを考えつつ、違うところも見せなきゃいけない。俺の大好きな食材の中に“魚粉”がある。最高の豚骨スープに魚粉をまぶすことで、僕の好きな魚介豚骨に変わる」とスープに加えた一工夫を説明する。
盛田は具にもこだわった。「広島の名産品を入れたくて、最初は牡蠣醤油で煮卵を作るという話だった。でもそれだと広島が薄い。(山梨名産の)煮貝を入れることになったときに、広島は牡蠣醤油だけ?という話になって、牡蠣を買ってきた。豚骨と牡蠣のスープで飲んでみたら…、めちゃくちゃ旨いんですよ!牡蠣と豚骨ってすごく合うんです。山梨の煮貝を出すなら、やっぱり広島からは牡蠣を出すべきじゃないのか?という話になった」のだという。ただし、その結果として「本当は800円で行きたかったんだけど、900円になっちゃった」(盛田)。
ネーミングにも彼のセンスが生かされている。「“甲斐の濱ラー”のカイには“貝”も入っている。“濱”は大黒家が横浜家系なので、横浜の濱と海の濱を掛けた。魚粉と煮貝と牡蠣は、言ってみれば海のモノですよね」(盛田)。
当日発売分が残っているか“売れすぎ”すら心配になるほどだが…。当日の前売り券発売は9時15分から。ラーメンとの引き換えは10時半からハーフタイム終了までとなっている。
(甲府担当 大島和人)
2014/11/20 17:05