神奈川県川崎市多摩区生田に、「Ankerフロンタウン生田」が4月1日に本格稼働となる。3月20日、報道陣向けの内覧会が行われ、U-12、15、18が使用する最新の人工芝コート2面とクラブハウス、それに体育館、多目的広場、屋内外のテニスコート(6面)、スポーツ保育施設、給食室などが公開された。
クラブとして念願のアカデミー施設だ。川崎F.U-18は昨季よりトップカテゴリーに進出し、三笘薫、田中碧、板倉滉といったアカデミー選手は日本代表の主力にまで成長した。ただ、以前は活動場所が転々としていたこともあり、アカデミーの環境面を充実することはクラブの悲願だった。
そして今回、総工費33億円をかけた複合施設が完成。人工芝ながらゴムチップを使わずに自然素材を使用し、さらにミストを発生される夏場の冷却システムや排水設備も備わるなど、最新鋭のグラウンドが2面あり、これを高円宮杯U-18プレミアリーグEASTの公式戦でも使用する。練習後、すぐに栄養を補給できる給食室も完備。クラブハウス内ではシャワールームなども充実している。
同施設内では一般利用も可能な多目的広場、テニスコート、体育館などもあり、地域住民や地域のスクールなどにも貸し出す。すでに大学のラクロス部やラグビー部がグラウンドを使用し、Bリーグ所属の川崎ブレイブサンダースのアカデミーチームが体育館を使用するなど、“複合施設”としても色濃い。屋内施設は空調設備も完備している。
すでに一部は一般にも開放しており、24日に開所記念式典、4月1日から一般利用がスタートする。
(川崎F担当 田中直希)
2023/03/21 16:48