湘南は2日、今節・仙台戦に向けてスタジアム練習を行った。リモートマッチを想定し、試合中に流す音響などのテストも兼ねた中で、「サポーターの声援やチャントをどのタイミングで、どのくらいの音量で流すかという確認もできた」と浮嶋敏監督は振り返った。
この日同じく取材に応じた鈴木冬一は、「状態は100%。早く試合がしたい」と2日後に迫った再開初戦を心待ちにしている。本番の予行演習となった今日の練習を振り返ると、「サポーターの方々がスタジアムで出してくれる声と、音声で出す声というのは明らかに違う」と少しばかりの違和感を口にした。
「指示が通りやすいというメリットはあるけど、どのスポーツでも観客の人たちがいてこそ、素晴らしいものになると思うし、サポーターの方々が制限なくスタジアムに入れる日が待ち遠しいです」
今季は10アシストを目標に公言する中で、リーグ開幕戦・浦和戦では2つのアシストを記録し好スタートを切った。「再開後は目に見える結果を出すことによりこだわりたい」と中断期間を経て、その決意は強くしたようだ。
「開幕戦の2アシストがまぐれと言われないように準備をしてきた。得点だけではなく、チームに貢献できるプレーを出していかないといけない。どんな環境でも試合ができるので、そこで自分の100%を出すという気持ちだけです」
この日は何度も「早く試合がしたい」という言葉を繰り返した鈴木。自身にとっても20歳初戦、左サイドからその思いを爆発させる。
文・写真:林口翼(エル・ゴラッソ湘南担当)
(湘南担当 林口翼)
2020/07/02 14:58