27日、柏市役所で3月の定例記者会見が行われた。秋山浩保市長はその会見で、JR柏駅の発車メロディーが柏レイソルの応援歌に変更されると発表。「市のシンボル的存在の柏レイソルの応援歌が、柏市の玄関口であるJR柏駅の発車メロディーに変わることを大変喜ばしく思います。今回の変更はサポーターをはじめとする市民の想いが形になり実現しました。これからも柏市は地域と共に柏レイソルを盛り上げ、応援していきます」とコメントした。
大型バナーの取り付け費や放送装置の取り付け作業費、メロディー作成費や演奏権利利用料など約120万円の費用はすべて柏市が負担し、期間は4月12日の始発電車から1年間の予定。3番線(常磐快速線上り)で『突き進め柏』、4番線(常磐快速線下り)で『チュニジア』がそれぞれ掛かることとなる。また、それに先立ち、4月7日から5月15日までJR柏駅の中央口と南口に大型バナーが掲載される。
レイソルサポーター、そして柏市民の長年の願いがついに形となった。
これまでも柏サポーターや市民から何度か柏市へ発車メロディー変更の要望はあったが、さまざまな事情が重なり実現には至らなかった。それでも、その熱が冷めることはなく、昨季のJ2優勝・J1昇格を契機に動きが再燃。“柏熱地帯”と呼ばれるゴール裏のサポーターを中心に柏市に要望を伝えると、その思いを受け取った柏市側がJRへと話を持ち掛け実現にこじつけた。
選曲については柏レイソルを代表する応援歌2曲を採用。3番線のメロディーには、柏に縁のあるロックバンド・バックドロップシンデレラの『さらば青春のパンク』が原曲で16シーズンから歌われる『突き進め柏』が選ばれ、4番線のメロディーには柏サポーターが作詞作曲を行い15年以上前から歌われる“ララララララ柏~”の歌詞でお馴染みの『チュニジア』が選ばれた。
発車メロディーの本来の役割は駆け込み乗車を抑制すること。今回選ばれた2曲は試合中に選手を後押しするための曲ということでアップテンポであるため、駆け込み乗車を助長してしまう可能性も考え、原曲に比べゆっくりなテンポの曲が流れることとなる。
現時点でリーグ再開初戦は5月10日のホーム・大分戦。それまでの間は発車メロディーに耳を澄ませながらシーズン再開を待つこととなる。
文:須賀大輔(エル・ゴラッソ柏担当)
写真提供;柏市役所
(柏担当 須賀大輔)
2020/03/27 18:21