ソーセージ盛り、お席まで届けます――。千葉は20日、27日のホームゲームで、メインスタンドの一部観客がフクアリ人気スタグル『喜作』の商品を座席から注文し、その場で受け取れるサービスを試験的に行う。クラブによると、スタジアム内でデリバリーサービスを行うのはJリーグ2例目の試みで、来季以降の本格導入を目指す。
サービスには株式会社ウフル(東京都港区)が開発したシステム「売り子―ル」を活用する。今回、利用できる売店は『喜作』のみで、利用者は座席前の案内カードに記載のQRコードをスマートフォンで取り込んだ上で専用のWebサイトにアクセスし、好みのメニューを選択してスタジアム内の売店に注文できる仕組み。注文商品の受け取りの際に現金で決済する。注文できるメニューはソーセージ盛りやから揚げなどのフード、ビールやハイボールなどのアルコール類となっている。
対象となる試合はJ2第23節・福岡戦(20日18時キックオフ)と第24節・横浜FC戦(27日18時キックオフ)。サービス提供エリアは福岡戦がメインスタンド中央のジェフシート、横浜FC戦がジェフシートとSS指定席に限定。両試合ともにキックオフ2時間半前の当日の15時半から前半40分まで、後半5分~同30分に提供する。ただし、荒天やシステム障害が発生した際は中止する場合もあるという。
サービスを企画した千葉の高橋薫新規事業準備室長はアプリのダウンロードや会員登録の必要がない手軽さを強調した上で、「今季はこの2試合だけの予定ですが、来季以降、本格導入が可能であれば、対象エリアや店舗の拡大に加えて、売り子がその場に長居しなくていいようにキャッシュレス化も検討しています。スタジアムをいかに過ごしやすく、楽しんでもらえるかという発想から、試合中にも気軽にオーダーしてもらえればと企画したので、是非ご利用ください」と呼び掛けている。
写真:ⒸJEFUNITED
(千葉担当 大林洋平)
2019/07/16 13:27