前節の琉球との開幕戦を1-3で落とした福岡だが雰囲気は悪くない。理由は昨季までの堅守ベースのサッカーから攻撃的なサッカーへの変化という点で手ごたえを得ているからだ。琉球戦で1トップとして先発した城後寿は「自分が決めていれば勝てたはず」との反省を口にしながらも「チームとしてはたくさんのチャンスを作ることができたという点は収穫」と話し、またファビオ・ペッキア新監督も同様の感触を得て「方向性は間違っていない。今まで通り進めたい」と話している。
そして長崎とのホーム開幕戦を前に選手たちは気迫をみなぎらせる。城後が「ホームなので何としても勝点を取って勢いを作りたい」と言えば、琉球戦でゴールを奪っている松田力は福岡でともにプレーした長崎の亀川諒史とのマッチアップを想定して「同じチームにいた選手には絶対には負けれられない」と意気込んでいる。
クラブもホーム開幕戦に向けてさまざまな企画で盛り上げを狙っている。特にラグビーW杯の会場となっているレベルファイブスタアジアムが芝生の養生期間で使用できず、博多の森陸上競技場(博多陸)での開催となることの告知にかなりの力を入れた。『SNS PR隊』を結成し、博多陸での開催と来場を呼び掛け、そこで活用されたキャップとトレーナーを練習帰りの選手(写真/城後&石津大介)も着用して協力に努めた。博多の森が今季最初の歓喜で沸く可能性は十分だ。
(福岡担当 島田徹)
2019/03/01 15:56