11日、関西ステップアップリーグで関西学生選抜と対戦した神戸。左インサイドハーフのポジションを務めたMF安井拓也は「イメージはイニエスタ」と笑顔。後半にはチーム3得点目を挙げ、収穫と課題を見いだすフル出場となった。
ゴールシーンを振り返った安井。最初はいい位置にポジションをとった田中順也へのスルーパスを狙ったようだが、相手に当たり、転がったボールを冷静に押し込んだ。「あれくらい落ち着けたら自分のよさが出る。遊び心のあるプレーが好き。余裕をもってプレーがしたいし、その回数を増やしたい」と意気込んだ。
この日の安井が担ったのは、アンドレス・イニエスタの定番ポジション。ボールを小気味よく動かし、視野広くチャンスメイクするシーンもあった。「終盤に押し込まれたけど、真ん中がもっとコントロールしないといけなかった。でも、ボールを落ち着かせることを意識して、やりたい形も出せた」と自身のパフォーマンスを振り返る。
2年目の今季、リーグ戦は4試合に出場。初の先発入りも経験したが、第17節・湘南戦以降、出場機会はない。それでも、「練習から監督やスタッフが見てくれるし、声をかけてもらっている。自分から聞きにもいくし、学ぶことが多い。いい意味で切り替えをできている」と話し、トレーニングから自身の成長を感じる日々だ。
イニエスタのことを「生きた教材」と話す安井は21日に20歳を迎える。熟練のテクニシャンから多くのことを吸収中の若き背番号35は、「試合を(スタジアムの)上から見ていると出たくなる。残り(リーグ戦の)2試合に食い込んでいけるように、練習から気持ちを強めていきたい」とチャーミングな笑顔を引き締めていた。
なお、試合は神戸が4-0で圧勝。田中順也が先制点を挙げ、長沢駿、安井、那須大亮がそれぞれ得点している。
(神戸担当 小野慶太)
2018/11/12 12:04