1-1と引き分けた前節・愛媛戦で、後半から途中出場した北川柊斗が、自らが絡んだ決定機寸前のプレーを解説した。
そのプレーは0-1とリードされていた60分、山形が愛媛の堅い守りを崩しきれずにいた時間帯だった。北川はその5分前に[3-4-2-1]のシャドー右に入ったが、バックラインで右から左へとボールがつながれ、左サイドの山田拓巳がボールを受けた直後、目が合った北川は背後へのランニングを開始。山田が少し中に入りながら右足で巻いたクロスを送ると、北川は走った勢いのまま左足アウトサイドで前方へコントロールしたが、トラップが長く、キーパーにキャッチされた。
トラップが決まれば決定機という場面だったが、北川は「もうちょっと前にボール欲しかったです(笑)」。確かに、あの場面ではボールの勢いがやや弱く、少しスピードを落としながら待ってトラップする形になっていた。ただし、「ヤマさんは右利きなので、あれは常に狙ってます。ああいうところが自分の求められているところなので」とあの場面で飛び出すことが自分の役割であることを強調。左足アウトサイドのトラップに関しても「もともとセンターフォワードで練習してたりしていたので。後ろからのアウトサイドトラップとか、全然できます」と本人にとっては自然なプレーだったようだ。
今シーズンはウィングバックなどゴールから遠いポジションでのプレーも多い北川だが、ひさびさにゴールに近いポジションでのプレーはいい刺激になったようだった。
(山形担当 佐藤円)
2018/08/30 18:02