13日、神戸への期限付き移籍が発表されたG大阪の長沢駿が練習後、囲み取材に応じた。もっとも、律儀で礼儀正しい長沢だけに、記者が駆け寄る前に自ら番記者らのもとに出向いて、移籍への思いなどを明かしてくれた。以下、一問一答でお伝えする。
「やっと今日みんなに挨拶をして整理がついた感じなので、これで神戸のために全力で戦えるかなと思います」
--決断の決め手は?
「神戸の方達がすごく熱心に誘ってくれたのもそうだし、熱い思いもいただいたので、それが一番デカかったのかなと思いますし、今までもガンバでそうでしたが、自分自身も神戸のために戦いたいと本当に思ったので、それが決め手だったと思います」
--神戸でも熾烈な争いが待つが?
「そうですね、外国人選手が多く使われると思いますし、その中で競争に勝っていかないといけない。でもどのチームに行ってもそうだし、僕がガンバに来た時もかなりの競争があったなかで一つずつ課題をクリアしてやってきたと思うので、自分自身を信じてやっていければと思います」
--環境の変化をまた自身のキャリアアップにつなげたい?
「そうですね。もちろんそのためですし、今年で30歳なのでまた新たなチャレンジをしたいと思っていたのも事実です。とはいえ、このチームから離れる寂しさもありましたし、みんなの前で挨拶するときには泣きそうな感じもあったので、途中で切り上げた(笑)。途中で止めておきました。それぐらい、本当に素晴らしい人たちに恵まれてここまで来たので、その感謝の気持ちというか、皆も応援してくれているだろうし、いい形で恩返しを。もちろんガンバ相手でもゴールは狙っていきたいと思います(笑)」
--期限付き移籍だが、G大阪戦も出場は可能?
「出られるみたいです。出られる形で取ってくれたとは言ってくれているので、そこは思い切り全力でゴールを目指しますが、一番は神戸のために自分の持っているものをすべて出すことができると思って移籍するので迷いはない。楽しんで、素晴らしい選手がいるので。まず半年、神戸のためにやりたいですね」
--神戸にはワールドクラスの世界的スターもいるが?
「本当に数少ない選手だけが、ああいう素晴らしい選手とプレーできるわけで、その一員となれるのは僕のサッカー人生でも財産です。もちろん神戸にも素晴らしい選手がたくさんいるので、新しい地で揉みくちゃにされながら這い上がっていきたいと思います」
写真:下薗昌記
(G大阪担当 下薗昌記)
2018/08/14 12:20