7月31日にクラブから二人の新加入が発表され、8月1日からチーム練習に合流している。名古屋から期限付き移籍の内田健太とともに山形の一員となったのは、清水から期限付き移籍の楠神順平。愛媛でプレーし、木山隆之監督の指導も受けている内田と違い、楠神は山形との縁が薄いのではないかと思われたが、どうやらそんなことはなかったようだ。
まず、旧知の選手。「児玉(剛)は大学の時から知ってるし、坂井(達弥)も鳥栖でやってるし、古部(健太)くんも大学から知ってる」。単身豪州に渡った経験もある楠神だが、知っている選手が複数いることで、人見知りでもすんなり溶け込めそうだ。
契約しているスパイクが、山形のサプライヤーでもあるニューバランス。「3年前ぐらい、セレッソの時からニューバランスなので。鳥栖の時(16年)もニューバランスだったんですよ」とのこと。
そして、デビュー戦が等々力での山形戦。同志社大から川崎Fの特別指定選手となった09年、J1第23節の88分、中村憲剛と代わってピッチに入ったのが、デビュー戦だった。「強化指定の時かなあ。確か、そうだったですかね。(川崎Fの)ホームで」と対戦相手の記憶は曖昧だが、記録にはしっかり残っていた。
さらに、なんと言っても名前に「神」が付いていること。モンテディオの「ディオ」は「神」を意味するイタリア語だが、名前に「神」が付く選手の在籍はおそらくチーム史上初。しかし、それを聞かされた当の楠神はそんな意識はなかったようで、「いま初めて知りました。意識していきます」と答えていた。
そんな山形と縁多い楠神だが、「チームとしてJ1に昇格というのが絶対にしたい目標なので、そのために個人としてもどんどん試合に出て、得点なりアシストなりして貢献できればなと思います」と新たにできた結びつきを最高の形にする決意も話していた。
写真:佐藤円
(山形担当 佐藤円)
2018/08/03 19:42