前節・山形戦に逆転負けを喫し、3戦勝ちなしとなった金沢。一時は一ケタ順位に位置したものの、現在は18位。CBとして先発出場を続ける作田裕次は「悪くないゲームが続いている。守備に関して言えば、やれていないわけではない」と話し、こう続けた。
「振り返ってみれば、やっぱり『勝てたな』という試合が今年はすごく多い。本当に『負けたな』という試合は数試合しかない」。
今季は内容のよさに結果が伴わないことが多く、そういった意味では”もったいない”印象は拭えないが、昨季との比較で言えば暗い話ではない。作田は言う。「去年はまだ土俵にも上がれていなくて、土俵の外でやっている状態だったと思う。いまはみんなそこ(土俵の上)まで来ていて、(相手チームと)同じ条件というか、やっと対等にやれていると思う」。
柳下体制2年目の今季は戦術が浸透しており、およそ狙いどおりに事を運べる試合も増えた。あとはいかにして勝ち切るかというところ。「いまの時間帯は何をすべきか。いまは相手の流れがきているとか、相手がいま何をしゃべっていたとか、外からでは分からないような流れもある」と作田が話したように、勝負の綾を見極める力も重要になるだろう。
(金沢担当 野中拓也)
2018/05/30 10:00