明治安田J2第11節、アウェイで大宮との試合を迎える東京V。今季から東京Vのゴールを守り総失点わずかに『3』、ここ5試合連続無失点を続ける守護神・上福元直人は、「やるべきことを集中してやった結果。でもそれは過去のことなので、一戦一戦次の試合に向けて良い準備をするだけです」と、ロビン・シモヴィッチと大前元紀の強力2トップを擁する昇格候補に挑む。
大宮の攻撃について「シモヴィッチを生かしたプレーが多いので、そこをしっかりケアしたい」と警戒する上福元だが、前節の大前の直接FKも印象に残っているという。
現在大宮でチーム得点王の大前は、5ゴールのうち2つを直接FKで奪っている。「直接FKではキッカーとの駆け引きが大事。そこで相手を上回りたい」と力を込めつつも、「いまの守備ならそう心配もいらないのかな」と上福元。というのも、昨季就任したロティーナ監督から「危険なエリアではファウルをするな」と厳命されている東京Vでは、昨季から相手に与えたPKはゼロ。さらに今季、上福元の記憶では「直接を警戒して壁を作ったのは、前節(水戸戦)1回あったのが初めてだったと思う」というくらい、狙える場所で直接FKを与えることもほとんどない。
「強い相手になればなるほど良いキッカーが一人はいるし、それを出させないというのも非常に重要なポイント。後ろから見ていて心強いし、頼もしいし、GKとしてとても助かっている」と、緑のゴールを背負う背番号21は守備陣に感謝するとともに、大宮戦でも「結果を引き寄せたい」と完封勝利を誓った。
(東京V担当 芥川和久)
2018/04/27 20:39