4月7日の明治安田J1第6節、札幌の都倉賢は名古屋戦(札幌ドーム)でクリスティアーノ・ロナウド(レアル・マドリード)を彷彿とさせるバイシクルシュートを叩き込み、現在ではそのド派手な得点映像が日本国内のみならず海外でも注視されているという。外国人でも呼びやすいようにという理由で父から与えられた「KEN(ケン)」の名が、まさにいま世界で発せられている最中なのだろう。しかしながら、当の本人は「とにかく明日(11日)の第7節・湘南戦に勝つことしか考えていない」と目の前の仕事にすでに集中している様子だ。
9日には新しい日本代表監督に西野朗氏が就任することが発表されたが、同氏は2012年に、当時都倉が在籍していた神戸で指導を受けた間柄。「西野さんが就任したときは、僕はちょっと停滞していたタイミングだった」とし、「そのときに西野さんから『あまり考えすぎずにプレーしろ』とアドバイスをもらい、頭の中がクリアになった」と振り返る。
得点後にユニフォームを脱いでバロテッリポーズをとり話題となった2012年6月の川崎F戦での豪快なミドルシュートも「西野さんのアドバイスがあったから、思い切ってシュートを打てた」と感謝する。
そしてその西野氏がW杯本番2カ月前というタイミングで代表監督に就任したことについては、「西野さんは経験があるし、雰囲気を持っている人。しっかりチームを統率していくと思う」と期待。「僕もこれからすべての試合で3点くらい取り続ければ、西野さんも少しは気にしてくれるかも(笑)」と笑ったが、「いずれにせよ、やはり湘南戦でしっかりとチームに貢献することがまずは一番大事」と最後は強く気を引き締めていた。
(札幌担当 斉藤宏則)
2018/04/10 19:49