2日、長崎の名倉巧が苦い経験をバネに巻き返しを誓った。
J1第5節・仙台戦で79分に投入され、リーグ戦初出場を飾った名倉だが、2度訪れた決定機でいずれもシュートをふかしてしまい、結果を残すことができなかった。「自分がチャンスで決めていれば勝てた試合だった。チームには申し訳ないです」と肩を落とした。
「1本目のところは誰でも、小学生でも決められるようなのを外してしまったので自分はまだまだ甘いなと感じました」と反省しきり。それでも「シュートまではいけているので、あとは精度を高めればゴールもとれていくと思う。前向きにトレーニングしていきたい」と気持ちを切り替えていた。
ルヴァンカップではU-21ルール(先発に21歳以下の選手を一人以上起用しなければいけない規定)が追い風になっている面もあったが、リーグ戦でも起用されたように、自身のプレーで高木琢也監督にしっかりとアピールできている。仙台戦前には高木監督自ら名倉の名前を挙げるなど、評価は着実に高まっている。記者からの「(ルヴァンカップの)ニューヒーロー賞も狙ってほしいですね」という言葉に高木監督は、「いや、目指すなら東京でしょう。オリンピックを目指さないといけない」と高みを目指すことを期待している。
仙台戦では悔しさという経験を味わっただけに、これをバネに名倉がここからどういった成長を見せていくのか期待したい。
(長崎担当 杉山文宣)
2018/04/02 16:20