東京Vとの開幕戦で退場者が出たため、戦術的な理由で12分にピッチから退いた千葉の町田也真人。2年連続の開幕ゴールが懸かっていた中での無念の交代劇をあらためて振り返ってもらった。
交代を告げる表示が出た瞬間、「正直、『俺かー』ってなった(笑)。代わった瞬間は悔しかったし、何とかしたい気持ちもあった」と複雑だった心中を率直に明かす。一方でその思いを汲んだベンチメンバーが温かく迎えてくれた姿を見て、「やっぱり誰かが代わらないといけなかった。僕は副キャプテンだし、そうゆう態度を取っちゃいけないなと余計に思わせてくれた」とチームファーストの大切さをあらためて実感したという。
ただ、別の意味でもこみ上げる悔しさもあった。「まだ監督にとってそこまでの選手だと思ったし、一人少ない状況でも頼りにされる選手に成長しなければならないと」とフアン・エスナイデル監督から全幅の信頼を寄せられていないと感じたという。試合後、指揮官はフィジカル面での観点での苦渋の決断だったと明かしていたが、「でも、選手としては残りたいじゃないですか。(チームの)中心だと思ってやっているので、あそこで代えられたのはショックだった」とエースとしての強い自負心をのぞかせる。
だからこそ「自分の中で“開幕戦”」と位置づける水戸とのホーム開幕戦に懸ける思いはより一層高まっている。
「本当は水戸戦で結果を出してから言いたかった(笑)」と笑顔で前置きしながらも、「次の試合で交代したことを後悔させてやろうというぐらいの気持ちでいる。個人的には結構、反骨心が出るようなときは得意なので、ちょっと自分にプレッシャーをかけながらどこまでやれるか楽しみ」。
千葉の10番は3日後、強い覚悟を持ってフクアリのピッチに立つ。
(千葉担当 大林洋平)
2018/03/01 19:29