湘南は22日、DF坪井慶介の契約満了を発表した。
今季は5試合に出場した坪井。中でもアグレッシブかつ的確な守備を披露した第31節・横浜FC戦でのプレーが印象強く残っている。そして、15年から在籍した湘南に別れを告げた。
「3年間、暖かくしてくれたチームに感謝です。正直な気持ちは自分自身の力が足りなかった。自分自身の力のなさの悔しさがありました。もっともっとピッチに立って貢献することができなかった力のなさに対する悔しさと、チームへの思いは感謝しかないです」
この3年間、一昨季ナビスコカップグループA・甲府戦で決めた自身12年ぶりのゴールやラインを統率するクレバーな守備に加え、出場機会がなかろうとも練習から声を出してチームをけん引する彼の姿があった。そうした常に準備を怠らない意識、姿勢はチームにも好影響を与え、良い競争を生んだ。
「湘南に来て発見もありました。ずっとここに来てのテーマでもあった“どんなときでもいつでも成長できる”ということ、僕自身そう思えたし、経験できたと思う。それは僕のサッカー人生の中で重要なものになったなと思います」
ここ湘南で濃密な3年間を過ごした坪井。自らの成長もあれば、今季はJ2優勝、J1昇格を成し遂げた。湘南で学んだこと、得たものを生かして背番号20はこれからのサッカー人生を歩んでいく。
(湘南担当 高澤真輝)
2017/11/22 17:59