前節・大分戦に2試合連続となるゴールを挙げた山形の阪野豊史は、これで12得点目。昨シーズン、愛媛で挙げたキャリアハイに並んだ。
シュートの形はまさに得意とする形。ペナルティーエリアの中で相手を背負ったまま懐を作りながらボールを受け、相手との間合いができたことを確認したうえで反転からのシュート。「正直、ゴールも見てないので感覚ですけど、相手に当たらないところとタイミングは考えて打ちました」。チームは直後に失点し勝利はならなかったが、体に染み付くまで繰り返した練習の成果が発揮された。
残り2試合で自己記録更新も見えている。阪野は「別にその数字のために取りたいという気持ちはない」としながらも、「去年12点取って、今年は去年よりたくさん(の時間)試合に出てる。プレーのなかで自分が成長したなと感じる部分はある。山形の試合を毎試合見ている人だけじゃないと思うので、結果としても去年より多く取れたら、周りの評価も上がると思う。そういう意味では取りたいと思う」
もちろん、狙ってはいるのだ。ただ「『自分が、自分が』とは思わないし、いい試合ができれば自分が得点できるポジションだと思う」。チームの一員としての在り方を意識する、阪野らしい言葉だった。
(山形担当 佐藤円)
2017/11/11 08:18