今節の山口戦では2試合の出場停止処分が明けたウェリントンが帰ってくる。今回の処分は、第32節の愛媛戦においてゴール前の位置取りの際に相手にひじ打ちをした疑いがあるとのマッチコミッショナーからの報告を受けた規律委員会が、映像確認やヒアリング調査を経て試合の1週間後に下したものだった。
「これまでのキャリアの中でも初めての処分だったので、最初の1週間はとてもつらかった」と言うウェリントン。もちろん、自分の犯した過ちでチームに迷惑をかけたという思いが落胆の一因でもあり、「大事な時期に申し訳ないと、チームメートを前にして謝っていた」と井原監督はウェリントンの行動を明かした。
そんなふうに落ち込むウェリントンに対して井原監督は「起こったことは、もうどうしようもないことだが、それでもウェリ(ウェリントン)には、『真のストライカーになるには、いかなるときも冷静であることが必要なんじゃないか』と話した」と、あえて厳しい助言をしたという。
そういう周囲のさまざまな反応の中、徐々に落ち着きを取り戻したウェリントンは「(処分を受けた)2週目からは今後のことも考えて前向きになるしかない」と気持ちを切り替えて、「実戦から離れるので、低下するコンディションの維持を一番に気にしながら練習に臨んだ」。
第29節の名古屋戦と第30節の水戸戦の2試合を2度目の累積警告で欠場していたため、ここ6試合でプレーしたのはわずか2試合。プレーすることと、ゴールに飢えている(※最後に挙げたゴールは第27節の京都戦)ウェリントンが、今週末にはきっと良い意味で大きくハジけてくれるはずだ。
写真:島田徹
(福岡担当 島田徹)
2017/09/28 19:14