長崎のGK増田卓也が左腕の重みについて振り返った。
前節の千葉戦、負傷で欠場した髙杉亮太に代わってキャプテンマークを巻いたのは増田だった。「選んだのは監督だと思います。試合前にミヤさん(宮内祐樹主務)から話があった。『今回はマス(増田)でいくみたいだから』と」。増田は試合前のことをそう振り返った。
「個人的な課題としてもリーダーシップや後ろからチームメートを鼓舞する存在感というのをもっともっと出していかないといけないと思っている。その課題も含めて、もっと向上してほしいという監督の考えも込められていると思う」
増田は今回のキャプテンマークについてそう受け止めていた。「歴史ある長崎というクラブでキャプテンマークを任される責任感はあったし、この試合、絶対に勝ちたいという気持ちは今まで以上に増したというのが本音」と話したように、感情を揺さぶられるものがあった様子だった。その思いを胸に無事に大役を務め上げ、勝利に貢献した。
「いつも後ろから存在感を出す、チームをまとめるという気持ちは向上させないといけないと思っていたので、任されたときはそんなに驚きはなかったけど、やっぱりうれしかった」といつもとは違った部分があったようだ。広島から期限付き移籍で加入中だが、「長崎をJ1に昇格させたいという気持ちで来た」と話し、それが徐々に見えてきている。キャプテンマークを巻いたことで気持ちもさらに強くなった増田がさらに存在感を高めていく。
(長崎担当 杉山文宣)
2017/09/28 07:00