札幌は19日に明治安田J1第23節・川崎F戦を控えるが、なかでもより強くモチベーションを高めているのがDF福森晃斗だ。
2年間の期限付き移籍期間を経て、今季から札幌に完全移籍を果たした。古巣とのアウェイゲームは今季心待ちにしていた大きな舞台のようだ。「川崎時代には等々力でそれほど多くの試合に出たことがなかった。自分が成長した姿を見せたいと思っている」。
「よく知っている選手ばかりで、紅白戦のような気分にもなった」という前回対戦はドロー。勝ち切れなかった悔しさが強く、「今度の試合では絶対に勝ちたい」と意欲的だ。
出場機会を求めて2015年から札幌に期限付き移籍をした福森。札幌では定位置を確保し、見事に出場機会を増やして現在ではJ1で主軸としてプレーをしている。ブルーのシャツを着ていたかの日と、「現在の自分との違いは何か?」と問うと、「試合に出たり、得点を決めたりしたことで自信を持ってプレーや発言ができるようになった。川崎では周囲に強く要求することがなかなかできなかった。やはり、当時は自信をしっかりと持てていなかったのだと思う」。
今季はJ1ですでに直接FKから得点を挙げており、リーグ屈指のキッカーのひとりと評せる選手になっている。だが、福森はまだまだ満足はしない。「僕にチャンスをくれた札幌にしっかりと恩返しをしなければいけない」。そして19日の試合では「僕をプロの世界に導いてくれた川崎の、チームメイトやサポーターにしっかりと成長した姿を見せなければいけない」とも力強く口にしている。
(札幌担当 斉藤宏則)
2017/08/18 20:43