市立吹田サッカースタジアムを舞台に戦う初めての『大阪ダービー』、C大阪がリーグ首位としてG大阪を迎える初の『大阪ダービー』。この2点において歴史的な大阪ダービーを翌日に控え、28日、C大阪は前日練習を行った。
シュート練習で豪快なシュートを何本も決めていた杉本健勇は、外した際に本番さながらの悔しいそぶりを見せるなど、早くも気合いは十分。ヤンマースタジアム長居で行われた第7節の『大阪ダービー』では2得点を決め、さらに現在はリーグ3戦連発中なだけに、今回においても自然と期待は高まる。
その杉本だが、第22節・浦和戦の後半、C大阪がCKを獲得した際に、両手を広げてC大阪のサポーターで埋まるゴール裏をあおるシーンがあった。あの場面について尋ねると、「だって(声援の量で)負けているから。もちろん、レッズは(男女の比率的にセレッソより)男の人が多いかも知れないけど、俺らが勝っているのに、『(声で)負けているぞ、ホームちゃうんか』っていう(笑)。やっぱり、サポーターの声援って本当に大きいから。あの場面はちょっと調子に乗りましたけど、サポーターが『ワーッ!』って声援をくれたら選手はパワーになるので」とその真意を語った。
昨季の途中から、気持ちをピッチの上で存分に表現する選手に変わってきた杉本。「味方にも怒ってしまうタイプなので、そこは監督から『抑えてくれ』とは言われているけど(苦笑)。でも、周りに言ったからには自分もやらないといけないし、自分にプレッシャーをかける意味で周りに言っている面もあります」と話す。
吹田スタで行われる明日は圧倒的なアウェイ感になることも予想されるが、“戦う健勇”がチームを引っ張り、敵地を埋める桜のサポーターとともに、『大阪ダービー』で勝利に導く。
(C大阪担当 小田尚史)
2017/07/28 18:49