U-20W杯を戦った神戸の右SB藤谷壮。帰国後は遠征中のチームに合流し、直後に行なわれたJ1第14節・札幌戦に先発出場。チームの勝利に大きく貢献した。
札幌戦で藤谷は、序盤から高い位置を取って攻撃参加し、精度のあるクロスをゴール前に供給した。「チームでのサッカーは久しぶりだったし、しっかりやり方を理解しようと切り替えてやっていた。相手がリトリートしていた中で、中につけてボールを奪われるより、サイドから攻撃したほうが良いと思っていた」と冷静な視点でゲームに入ったようで、「そういう面では、(U-20)W杯の経験を生かしてプレーできたと思う」と自身のパフォーマンスを振り返った。
U-20日本代表の戦いは準々決勝のベネズエラ戦に敗れて終幕した。藤谷はグループステージのウルグアイ戦とそのベネズエラ戦に先発出場し、敗れた悔しさはありつつも、「個人的に良い経験になった」と話す。「ベネズエラの7番の選手とかはA代表でもプレーしているし、そういう選手たちと対じでき、そこまで守備の1対1でやられなかったと思う。そこは自信につながった」とポジティブなマインドも育んだようだ。
今季「体が大きくなった」と言われることも増えた藤谷。食事の量を増やし、筋肉量のアップも実感。昨季は負傷で何度も離脱を経験したが、「準備やケアをしっかりするようになったし、周りを頼れるようになった」と自己管理のスキルも磨いている。
2年目を迎えたプロ生活の中で、藤谷は一歩ずつ確実に心身の成長を遂げているようだ。
(神戸担当 小野慶太)
2017/06/07 09:58