これまでリーグ戦で先発を張ってきた鳥栖のDF藤田優人が3日のルヴァンカップ第4節・神戸戦で先発したことで、リーグ戦今節ではDF小林祐三の先発出場の可能性が高まっている。先発となれば鳥栖に移籍後、リーグ戦では初。しかも、その相手が昨季まで所属していた古巣の横浜FMとなる。「手術が決まってから、もちろん横浜FM戦の日程も頭に入っていた。もっと早く復帰と自分の中では思っていた。このタイミングになっていろいろと縁を感じるけど、平常心を奪うものは徹底的に排除して試合に臨みたい」と話した。
試合では横浜FMのキーマンである齋藤学とのマッチアップも予想されるが「完勝しようという気持ちはないし、完全に抑え込んでやろうとかそういう変な気持ちはない。普通にやれればいい」と平常心を強調した。「あまり(齋藤)学、学という感じになり過ぎないこと。程良い感じがいいと思う。バランス良く人を配置して、みんなが頭の中に学の存在を入れておくくらいでちょうどいい」と対横浜FMでの守備のイメージについても語った。
今季ここまで鳥栖は、リーグ戦9試合中7試合で先制しながら勝ったのは3試合のみ。堅守復活へ小林に懸かる期待も大きいが、「まずは責任感を持ってプレーしたい。変えられるところは小さいかもしれないけど、ディテールを変えていくことでもしかしたら大きく変わるかもしれない。別に自分は救世主でも何でもないので、いつもどおり丁寧にプレーしたい」と抱負を語っている。「(横浜FMへの)思いはあるけど、34試合のうちの一つ。チームの勝利に貢献できるように頑張りたい」、そう語る小林が鳥栖の勝利のために横浜FM戦に向かう。
(鳥栖担当 杉山文宣)
2017/05/04 18:04