1日、大熊清チーム統括部長が報道陣の取材に応じ、セビージャの清武弘嗣を完全移籍で獲得する契約が合意に至ったことを認めた。清武本人ともコミュニケーションを取り、「よろしくお願いします」と伝えられたという。
具体的な交渉の経緯についての詳細は明かさなかった大熊チーム統括部長だが、欧州の移籍期限最終日である1月31日の深夜に事態は一気に進展。「(契約事は)思い通りにいくか分からない世界。やり取りはずっと続けてきた中で、向こうにも譲れない部分がある。向こうから譲歩してくる提示は、最後の最後までなかった。その中で詰めを行ってきた」と話した上で、「情報収集はかなり前から行っていた。セレッソは、クラブとして(選手が)循環する流れを作りたい、という思いもある。できればいいときに戻せれば、ということは常に考えていた」と明かした。
現役日本代表のトップ下の加入は、チームにとって計り知れないプラス。「強化の立場からすると、ウチにはいま、時間を作れる選手が少ない。絶対的な失わない力がある」(大熊チーム統括部長)とゲームメーカーとしての期待を込めた。
今後、清武は大阪でメディカルチェックを経たのち、宮崎キャンプに合流予定。スペインもシーズン中であり、コンディションに問題なく、合流次第、早速、練習試合にも出場する。
(C大阪担当 小田尚史)
2017/02/01 17:17