U-19日本代表としてアルゼンチン遠征に参加していた黒川淳史が、13日に再開されたチームの全体練習に合流した。遠征中はU-19アルゼンチン代表と2回対戦し、いずれも1-2の敗戦。勝利は収められなかったが、得難い経験となった。
今回の遠征を振り返り、第一に挙げたのはU-19アルゼンチン代表の球際の強さ。「ルーズボールに相手も体を投げ出してきたりしていて、すごく球際に強かったというイメージがある」。実際に肌で感じた“南米の球際”は、やはり国内での感覚とは違うものがあったようだ。
もう一つ、黒川が再確認したのは「攻撃だけで終わる選手じゃなくて、守備でも貢献できる選手になりたい」ということ。将来的な欧州でのプレーを目指す黒川にとって、攻守に多大な貢献を果たす原口元気(ヘルタ・ベルリン/黒川と同じ江南南サッカー少年団出身)の活躍は自分に必要なものを示している。
「自分の色もあるけど、世界で戦って結果を残している選手は献身的なプレーをしている。自分としても自覚していきたい。今回の遠征を通しても、守備の部分がすごく弱いと思った。あらためて自覚できたという意味では、良かったのかなと思う」
経験から学び、自分のものにできる選手は強い。認識した課題に日々のトレーニングから取り組み、今季の残されたタイトルとなった天皇杯、そして来季に向けて成長していくことが、若武者の未来を形作っていくはずだ。
写真:片村光博
(大宮担当 片村光博)
2016/12/13 17:58