12月7日、J2復帰初年度のシーズンを7位で終えた町田の全体練習が終幕を迎えた。
11月20日のJ2最終節・愛媛戦を1-0で勝ち切ったチームは、適宜オフを挟み、全体練習を継続。公式戦がない時期だからこそできる個の力量、能力アップにフォーカスしながら、チームは約17日間にも及ぶトレーニングを続けてきた。
決定力、シュート力アップを課題に取り組んできた仲川輝人のような選手もいれば、シーズン終盤に右ひざの負傷を抱えながらも最終節まで戦い抜いたリ・ハンジェのように、全体練習には合流せず、けがの回復に務める選手もいた。この期間の過ごし方は各選手のコンディションに左右される部分が大きく、チーム最年長のGK髙原寿康もコンディション調整に時間をあてることが多かった。
7日の練習を終えたチーム主将のリ・ハンジェは、「終わってみればあっと言う間のシーズンだった」とコメント。契約満了選手も次々と発表される中、「残る選手、去る選手もいるため、まったく同じチーム、同じメンバーでサッカーをできないことはプロ選手の宿命」と語るなど、この時期特有の“寂寞感”も吐露した。
チームは11日に町田市内で行われるシーズン報告会を終えると、1月中旬の始動日まで長期間のオフに突入する。過去2年に続いて、来季の契約更新発表第1号選手となったリ・ハンジェは「いつまでも今季の結果に浸ることはなく、来季に向けての準備を進めていきたい」と話すなど、その視線はすでに次なる戦いの舞台17シーズンへ向けられていた。
(町田担当 郡司聡)
2016/12/07 17:30