19日、福岡の三門雄大がリーグ戦の残り試合に向けての心境を語った。
1日に行われた前節・名古屋戦に敗れ、他会場の結果を受けてJ2降格が決まってしまった福岡。そんな状況で約3週間の中断期間を迎えることになった。降格決定の翌週は「正直、集中し切れていないような感じはあった」と三門が証言するように、チームには重い空気が漂っていたという。しかし、「チーム内で競争も出てきているし、みんなのモチベーションも上がってきている」と三門は話す。出場機会の少なかった田村友が「アピールするだけだし、一生懸命にやるだけ」と話しているようにチームの空気には変化が生まれているようだ。
しかし降格が決まり、リーグ戦の残り3試合をどう戦うかは心理的には難しいところ。三門はその点について「何とかこのチームを残留に導きたかったし、それが達成できなくて自分の中では複雑な思いもある。でも、自分ができるのはしっかりと戦うことだけ。感謝の気持ちを伝えられるようなプレーをする」とサポーターへの感謝の思いを原動力としてプレーすることを誓っていた。
3週間という中断期間を利用し、自分の課題とも向き合った。「相手の背後を突くようなパス、その成功率は高かったと思うけど狙いとして出す回数が少なかった」という点をテーマに掲げ、取り組んできた。ブロック守備を敷く甲府相手に「試すには良い機会」とも話しており、しっかりとした目標を設定し、降格後最初の試合に臨む。
(福岡担当 杉山文宣)
2016/10/19 17:08