今季ここまで、主にスーパーサブとしてチームになくてはならない存在となっている白井康介が、ここに来て猛烈に先発出場をアピールしている。
今季の全試合にメンバー入りし、リーグ戦で1試合を除く32試合に出場している白井だが、そのうち24試合が途中出場。後半の勝負どころでピッチに入ると、小柄ながらそのキレ味十分のドリブルで試合の流れを引き寄せる攻撃の切り札として活躍。ゆえにその役割が板についていたのだが、白井自身はやはり先発出場を常に切望していた。
指揮官が先発を躊躇する一つの要因として体力面が指摘されていたが、白井は前々節・岐阜戦(1●2)でフル出場を果たすと、中3日で延長戦にまでもつれ込んだ天皇杯3回戦・柏戦(0●1)で120分フル出場。そして中2日の前節・水戸戦(1△1)でも後半頭からピッチに立つなど、この1週間で255分間プレー。これには白井も「自分にとっても充実した時間でプラスになった」と手ごたえをつかんだようで、「ちょっとタフさもついてきたのかな」とニンマリ。
「もう90分間出ても大丈夫だということは証明できたと思うので、これからはどんどん先発で使ってほしい」。先発で勝負するべく猛アピール発言も自信の表れ。スーパーサブのイメージを脱却する日もそう遠くはないはずだ。
写真:松本隆志
(愛媛担当 松本隆志)
2016/09/30 08:15