7日に行われた天皇杯2回戦・福岡戦。勝利の殊勲者となったのは背番号1だった。延長後半終了間際に星雄次が同点ゴールを奪ってPK戦に持ち込むと、一森純が2本のキックをストップ。PK戦を4-2で制して3回戦進出を果たした。
リーグ戦では第29節・清水戦(2△2)から村上昌謙にゴールマウスを譲って約1カ月ぶりに回ってきた出番だったからこそ、一森にとっても重要な一戦で結果を残した。「サポーターも喜んでくれましたし、楽しかったです。PKはけっこう得意だったんですけど、山口に来て一回も止めてなかったんでやっと止められたかなって感じです」と背番号1は息を付いていたが、「個人的には課題の残る試合だった。もっと修正しないとっていう気持ちでいっぱいです」と向上心を掻き立てられていた。
上野展裕監督は一森の活躍を喜びながら、「村上と二人で切磋琢磨してほしいと思います」とポジション争いが白熱していくことを期待している。自分たちスタイルを貫いて攻撃的なパスサッカーを展開するチームを、最後尾から支えるGKのパフォーマンスも注目だ。
(山口担当 寺田弘幸)
2016/09/09 18:52