天皇杯による中断期間が終わり、今週末から再開するJ2。最下位の金沢は現在6戦勝ちなし。降格圏での残留争いが続く。11日の讃岐戦へ向けたトレーニングが始まったオフ明けの6日、森下仁之監督が最後まで戦い抜く覚悟を示した。
泣いても笑ってもリーグ戦は残り12試合。「1勝、勝ち点1、得点や失点も一つずつがすごく重くなっていく。(リーグ戦の)最終戦を迎えてから、『あのときこうすれば良かった』ということにならないように。とにかく次の1試合、そして最後まで、できる限りのことをグラウンド内外で、個々とチーム全体としてやっていかないといけない」。
昨季の夏場以降、金沢は19戦勝ちなしの苦しみを味わったものの、序盤の13戦負けなしで積み上げた貯金があり、残留争いに直面しなかった。しかし今季は、その最前線に立つ。すると当然、“降格”の重圧がのしかかってくる。「実際にもっと(残留に必要な)試合数や勝ち点が見えてくると、そういうプレッシャーが出てくる。そのときのチーム全体の雰囲気は、僕もいまは想像がつかないけど、覚悟を決めてやる。自動残留、入れ替え戦も含めてやる覚悟。『こんなはずじゃなかった』ではなくて、最後まで覚悟を持って戦っていく」。
森下仁之監督がJ2・J3入れ替え戦について言及したのは、今季の取材では初めてのこと。ここからは指揮官の言葉どおり「覚悟を持って戦っていく」ことに加えて、勝利という結果が求められる。
(金沢担当 野中拓也)
2016/09/06 20:24