16日、8月から日本代表のGKコーチに新しく着任したルグシッチGKコーチと浜野征哉GKコーチが鳥栖の練習場に視察へ訪れた。
両者の視察は9月から始まるW杯アジア最終予選を見据えて鳥栖のGK林彰洋のチェックが主な目的と思われる。両者は約1時間半、鳥栖の練習に熱視線を送った。
「『ハードトレーニングしているね』と言われたくらい」と林が明かしたように特別な声掛けがあったわけではないようだが、W杯出場を目標に掲げる林にとっては意識せざるを得ない今回の視察。「代表のためだけにやっているわけではないが、目の前にW杯の予選が迫ってきてどれだけ自分が関われるかもそうだし、何よりもチームが勝てるかというところに日本代表は重きを置いている。その一部になれるようにどれだけ自分が関われるかも重要になってくるので準備したい」と話した。
今年の3月、日本代表候補合宿に選ばれたが「全然、ダメだった。自分の意識というものがまだまだまだ足りていない」と挫折に近いような苦い経験をしてチームに戻ってきた。当時と現在の比較について尋ねてみると「僕自身が劇的に変わったかと言われればそうではないし、要所、要所でのつかむ、はじくの判断や出る、出ないの判断とか全すべてにおいて日々、スケールアップしていけるようにしたいと常に思っている。でも、短期間で劇的に変われるわけではないので日々の積み重ねが必要」とコメントした。
今回の視察で両GKコーチは林をどう見たのか。今後に注目したい。
(鳥栖担当 杉山文宣)
2016/08/17 10:34