
今季、左SBとして讃岐から大宮に加入した沼田圭悟。開幕当初はその左SBで先発を務めていたが、ナビスコカップでは右SB、右サイドハーフとしても存在感を発揮。J1・1st第10節・福岡戦(2○1)では右サイドハーフとして先発し、その節のJ1ベストゴールにノミネートされる強烈なボレーシュートで決勝点を挙げた。
まさにサイドのマルチロールである沼田だが、ここに来て新たなポジションである左サイドハーフでも紅白戦に出場。14日のJ1・1st第12節・仙台戦で先発する可能性が浮上した。左利きの沼田が左サイドハーフを務めるのは決して不思議ではないが、大宮では初となる。
「サイドが違うとやり方もちょっと違うけど、自分に求められるプレーはだいたい把握している。しっかりこなせればいい。一瞬びっくりしたけど、やったことがないわけじゃないので大丈夫」(沼田)
大宮の左サイドハーフには泉澤仁やマテウスのようなウイングタイプが入ることが多いが、沼田には彼らとは別の武器がある。「(泉澤)仁みたいにキレキレのドリブルはできないので、走って乱していきたい」と、できることに全力で取り組む構えだ。
渋谷洋樹監督は「まだどうなるかは分からないけど」と前置きした上で、「(沼田)圭悟はハードワークを自然にできる選手だし、福岡戦でも調子が良かったので、トライしてみた」とその意図を明かす。“走って乱す”サイドハーフの輝きに期待したい。
(大宮担当 片村光博)
2016/05/13 10:00