前節・広島戦(0●1)は累積警告で出場停止だった主将・小林裕紀が、2試合ぶりに戦線復帰が濃厚だ。第6節・磐田戦(1●2)で骨折した鼻は治療を終え、今週の練習ではフェイスガードをつけてプレー。「特に問題ないです」と視界の悪さも気にすることなく、ひときわ大きなコーチングの声をピッチに響かせていた。吉田達磨監督は「広島戦で、真ん中で出た選手(アンカーを務めた小泉慶)が、それなりの働きをしたのを見ていましたから。何かを示さないといけないと思っているはず」と、その積極的な姿勢を受け止めている。
今節、対戦する名古屋は、前線のシモビッチを起点にしたロングボールからの攻撃が一つの特徴。中盤でのセカンドボール争いはポイントになる。「奪われてからのことを考えるのじゃなく、奪われないように何をするかを考えたい。慌てて相手に渡すことなく、五分五分でもしっかりマイボールにして味方につなげたい」と小林。「いま一番欲しいのは勝つこと」という。
広島戦を見て感じたのは、今季チームが課題としていた「ゲームコントロールができていた」(小林)こと。よりオープンな展開になると思われる今節でも、冷静にゲームをコントロールすることを意識。名古屋のスキを突くパスで、チームを勝利に導く。
(新潟担当 野本桂子)
2016/04/23 17:41