8日、『エムコンサルティンググループ株式会社(マケドニア現地法人名:ARC Doo)』が、マケドニアのFKラボトニツキの株式を取得して経営に参画することについて、記者発表会が都内にて行われた。
会見で語られた経営参画の目的は、ARC Doo(以下、略)代表の立川光昭氏(写真中央)によると、大きく分けて二つ。①日本人選手の欧州CLおよびELに定期的に出場する機会の創出。②経営陣も欧州クラブの神髄に触れられないか。それらの要件を満たすクラブとして、FKラボトニツキを買収するに至ったようだ。
FKラボトニツキはここ10年で国内リーグとカップ戦、それぞれ4度の優勝を誇るクラブだ。マケドニアでは国内リーグ優勝クラブには欧州CL予備予選からの出場権が、リーグ2位、3位およびカップ戦優勝クラブにはEL予備予選からの出場権が与えられる。本戦への道のりは険しいが、常時、欧州の舞台にチャレンジできるクラブと捉えていいだろう。
また、FKラボトニツキ側としても日本企業の経営ノウハウへの関心・期待は高いという。それだけでなく、登壇者の一人である取締役のボバン・バブンスキ氏(現役時代はG大阪でもプレー/写真左)は質疑応答の中で「他チームが外国資本を取り入れている」と述べており、ライバルに対抗するため、という意図もあることがうかがえる。経営参画の開始時期は16年1月からの予定。“日本流”が混ざることでクラブがどのように変わっていくのか。
さらには、日本人プレーヤーのマケドニア進出も期待される。クラブは育成にも力を注いでおり、メインターゲットはプロ入り前も含む若手。取締役の池田俊輔氏(日本サッカー選手の現地テクニカルディレクター就任予定/写真右)が語ったように「東京五輪に日本代表選手を輩出する」日は果たして訪れるだろうか、今後の動向に注目したい。(石川 直樹)
(BLOGOLA編集部)
2015/12/08 20:18