自動昇格を懸けて最終節(明治安田J2第42節岐阜戦)に臨む福岡、その試合を前に井原正巳監督は「最終節にも自動昇格の可能性を残して戦えることはありがたいことですし、チームはこのために1年間やってきた」と意気込みを語った。しかし、決して過緊張になっているわけではなく、リラックスした雰囲気すら感じさせる。
「プレーオフがあるので余裕は全然違いますよね。ドーハの時は逆の立場で、僕らは勝てばW杯に行けましたから。それで最後に引き分けたので韓国が2位になってW杯に行った。だから、韓国の立場にウチがなることもある。磐田が勝っていても最後に追い付かれることもあるので、我々は勝つしかない。ただ、それで終わりじゃなく、自動昇格がダメでも次にプレーオフがあるのは大きい」
ドーハの悲劇を引き合いに出しながらもプレーオフの存在が気持ちの面で余裕を生んでいるようだ。ただ、「選手たちにはプレーオフの話は一切、していない」とも話す。まずは最終節の勝利を全力で掴みに行く。
(福岡担当 杉山文宣)
2015/11/21 15:39