17日、中山博貴が今季限りで現役を退くことが発表された。西京極で戦う今季最終戦、明治安田J2第42節・水戸戦のゲーム後に引退セレモニーが行われる。
2004年に入団してから京都一筋。まだ29歳の若さだけに、決断までには相当な葛藤があったようだ。「もちろん、もっと長くやりたかった。いまでも、そう思う。でも、自分のひざに限界を感じた。6月に練習試合に復帰して、また痛めたときに、すごく悩んで(引退を)考え始めた。決断したのは9月。最初に嫁に話しました」。中山は、そう振り返る。
だが、現役生活はまだ終わっていない。18日の練習場でも、雨の中、黙々とランニングを続ける中山の姿があった。「最後までみんなと戦いたい。試合に出るのは難しいと思うが、しっかりサポートする」。
12年間、一度も変わることがなかった背番号『15』のユニフォームを脱ぐ23日の試合後まで、中山博貴はプロフットボーラーとしての歩みを止めるつもりはない。
(京都担当 川瀬太補)
2015/11/19 12:57