南秀仁は、今季ここまで7得点を記録。その数字はチームトップであり、プロ入り後から昨季までの自身の総得点(計4得点)すらも大きく上回っている。
しかし、普段からたびたび「チームが勝てば、誰が取ってもいい」と話す南は、「『俺、今年めっちゃ取ってる』みたいなのはない」と言う。それは、「ほとんどダイレクトで合わせるだけとか流し込むだけだから」だ。
本人が言うとおり、南の得点にはゴール前でフリーになりワンタッチで決めたモノが多い。一見、難易度が高くない形だが、気が付けばいつも“そこ”にいるのは南である。本人も得点が増えた要因を問われると、「強いて言えば、得点を取れる場所に、攻撃の最後のところにいれるという。ポジショニングなのか、運動量なのか、そこだと思う」と語った。無欲に、ただ着実に、南はゴールを積み重ねている。それは、ゴール前へ入っていく回数、つまりトライする回数を増やしているからだろう。
(東京V担当 石原遼一)
2015/08/07 19:30