「デビューの地なので、いい印象はある」。廣瀬智靖の眼は2日後に迫った愛媛での開幕戦をしっかりと見据えていた。
デビュー戦は08年の第12節、ゴールデンウィークのアウェイ広島戦から中2日で迎えた。広島戦でベンチ外だった廣瀬は山形に残ってトレーニングを続けていたが、園田拓也(現愛媛)とともに緊急招集され、途中交代でニンスタのピッチに立ちプロデビューを果たしている。試合は0-0に終わったが、9分間でドリブラーの片鱗を十分に見せた。昨年の第29節には逆転のアシストも記録している。「個人的に愛媛はグラウンドとか、環境とか、すごくやりやすい」と相性は良好だ。
この日行われた紅白戦では、攻守の切り換えの早い流動的なプレーを展開した。先発すれば、6年目でプロ初の開幕先発となるが、「開幕とか関係なしに、目の前の1試合でしっかりプレーする。ただそれだけ」と気負いはない。
(山形担当 佐藤円)
2013/03/01 19:07