加入一年半で”初めて”チーム練習に到達。スタートラインに過ぎないものの、「最近になって(足が)馴染んできた」と患部の違和感も消え、ボールを蹴れるまでに回復している。
初めて見た光景が、そこにはあった。
「楽しかったです」
3日の練習をそう振り返ったのは野田隆之介。もちろん「グラウンドに入った以上は言い訳できないので」と喜びも控えめだったが、”名古屋の選手として“チームの練習に混じるのは、加入1年半にして初めてのことだった。
13年までの鳥栖時代に負ったけがに苦しんできた(左ひざ軟骨損傷および脛骨内反変形)。名古屋に加入した14年当初は「キャンプ明けからいける」はずだったが、患部の痛みが消えず、昨年の6月下旬に再手術。長過ぎるリハビリを続けてきた。
現状は部分合流で、対人を避けている状態。「肺がヒーヒー言っていた」と体力面の課題も残るが、チームの力になれていない責任を口にしていたFWにとって、大きな前進となったことは間違いない。
目指すのは今季中の復帰。「(リーグ戦は)あと4ヶ月。結果が大事なので、結果にコミットしないと(笑)」と、某有名CMにかけて語る表情は柔らかかった。
(名古屋担当 村本裕太)
2015/08/04 07:00