ナビスコカップ第6節・湘南戦(2○0)で新潟が公式戦5試合ぶりの勝利を収めた翌日の28日。明るいムードが漂う聖籠に、シーズンオフで帰省中の酒井高徳(シュツットガルト)が自主トレに現れ、急きょ囲み取材が行われた。古巣・新潟に「これまでも苦しいシーズンを乗り越えて来たチーム。メンバーを見ても乗り越えられるだけの戦力がある。やっているサッカーも魅力的だし、貫いて一丸となってほしい」とエールを贈った。
自身について、代表ではアジア杯5大会ぶりのベスト8敗退、チームでは残留争いに自身の出場機会減と、苦しかったシーズンを振り返り「いい経験。これをバネにしたい」と酒井。その横を通りすがったリハビリ期間中の松原健に「大スターが来てる!」といじられると「近寄るなよ」と冗談で応酬。「俺の厄を分けてやる」(松原)、「俺だって」(酒井高)とタッチでじゃれ合う2人。「でも俺、残留できたから、運がいいよ」(酒井高)と、最終的には松原を通じてチームに運をもたらすかたちになっていた。
(新潟担当 野本桂子)
2015/05/30 11:37