前節(明治安田J1・1st第1節・横浜FM戦/3○1)、本紙のMVPを獲得した小林悠が、「あれができれば調子がいい時です(笑)」と自認するプレーがある。それは、GKからのフィードに対し、DFと競り合いながらもジャンプして胸で収めるというもの。敵陣でDFと競り合った際はヘディングで味方につなげるというのが一般的ではあるが、大学時代に小林はその局面における発想を変えたという。
「ヘディングをしても相手ボールになっちゃうことが多くて。”それならマイボールにすればいいじゃん”と思い出したのが大学のときくらいですかね。相手がヘディングで競ってきた中で、頭でトラップするのが究極にいい形だと思っていたんですけど、勢いを殺せないので、胸で止められるときは止めようと。自分で”止められないかな”と思ってやり始めました」
誰に教わった訳でもなく、自分で編み出したこのプレーは一見の価値あり。ロングボールが小林のもとへ向かうときは、ぜひ注目してほしい。
(川崎F担当 竹中玲央奈)
2015/03/13 07:00