2014年の川崎Fにとって一番の明るい話題は、エースである大久保嘉人がJリーグ史上初の2年連続単独得点王を記録したこと。だが、その一方で悔しがっているであろう選手がいる。それが森谷賢太郎だ。
実は森谷は最終節・神戸戦(2○1)の直前に「嘉人さんには得点王を取ってほしいですけど、(最終節は得点を)取らなくていいです」と発言していた。その理由は「嘉人さんが最終節にこのまま点を取れないで得点王になったら、俺に何かくれると言っていたので(笑)」ということ。
実は第33節の広島戦(1△1)における大久保の得点をアシストしたのが森谷であり、それによって大久保が得点ランク単独トップに浮上した。もしそのまま得点王になっていれば”森谷のおかげ”でもあるので、その御礼をする約束をしていたのだ。しかし、ご存知のとおり最終節で大久保が2得点をあげたことにより、森谷の願いは叶わぬことになった。
それについて大久保に問うと「絶対にあげたくないから、最終節は点を取ってやろうと思っていた。(賢太郎は)残念だったね」と振り返った。
神戸戦における大久保の得点を影で”アシスト”していた森谷に対し、ここにて賛辞を送りたい。
(川崎F担当 竹中玲央奈)
2014/12/15 13:29