今節が愛媛での最後の指揮となる石丸清隆監督。「最後という実感はまだない」というものの、「やはり思い入れは強い。9年もいると愛着が湧く」と感慨深げな表情を浮かべた。そして、「(チームを)去るのはツラい」とポツリ。もっとも、一番心苦しいのは環境が変わることで家族に苦労を与えてしまうことのようだ。
石丸監督の家族は全ホーム試合に加え、近場のアウェイ試合にも応援に駆けつけているほど熱心に応援し、誰よりも石丸監督のことを理解してくれている存在。前節のホーム最終戦前日には、愛娘が『絶対に勝って欲しいから』と石丸監督が指揮を執った2年の軌跡をまとめたスライドショーを見せてくれ、娘と一緒に涙を流したという。石丸監督は「家族は僕のやっていることに覚悟を決めてついてきてくれている。彼女らは大人なんですよ。それにくらべれば僕はガキです」と笑った。
今季で愛媛を去るが、家族という力強い後ろ盾があれば、また違う現場で顔を合わす日が来るはずだ。
(愛媛担当 松本隆志)
2014/11/21 17:31