7月にリーグが再開してから柏好文は鋭いドリブルと豊富な運動量を発揮してチームの武器になっている。11日に行われた前節・鳥栖戦では右足で正確なクロスを送って皆川佑介の決勝ゴールをお膳立て。「落ち着いて中を見る余裕があった」と、本人も納得のプレーで勝利に貢献した。
鳥栖戦ではチーム全体で守備への意識を高めて試合に臨んだこともあり、攻撃に移るとサイドアタッカーは長い距離を駆け上がることが求められたが、柏はまったく苦にならないと話す。
「やりがいだけですよ。走れば周りが見てくれているんで、走りがいがあります」。チームメイトとの信頼関係が柏を走らせていた。
16日の第20節・浦和戦は“ミラーゲーム”。ピッチ上の至る所でマッチアップがはっきりする展開となるだけに、「サイドが攻撃の起点にならないといけないし、キーになると思っています」と自分の役割の重要性を語った柏。埼玉スタジアムでも勇躍する姿を見せてくれるに違いない。
(広島担当 寺田弘幸)
2014/08/13 17:28