前節・仙台戦(3△3)は、壮絶なシーソーゲームの末、ドロー。押し込みながら勝利に届かなかったものの、名古屋はビハインドを3度も追い付く粘りを見せた。
そのため土壇場で決めたレアンドロ・ドミンゲスのスーパーボレーがクローズアップされがちだが、田口泰士の同点ゴールも見逃せない。ペナルティーエリアの外から突き刺した痛烈ミドルも、紛れもないスーパーゴールだった。
一夜明けた24日は「まだまだミスがあるし、もっとオレのところでゲームを作らないといけない」と頭を切り換えていたが、最近ではゲームを作ることを第一に、前への意識も強めていた田口。それが結実した瞬間でもある。
そして何より、これが今季初ゴール。勝利につながらなかったため、喜びの言葉は「やっと入った」と一言だったが、「鳥肌が立ちました」と投げかけると、最後には「オレが一番うれしかったよ」と白い歯を見せていた。
(名古屋担当 村本裕太)
2014/07/25 15:10