甲府は9日、山梨大医学部グラウンドで岐阜との練習試合を行った。12日の天皇杯2回戦に向けて「こういう暑い中で土曜日も試合をすることになるので、どういうメリハリの効いた守備ができるか確認したかった」(城福浩監督)というのが狙い。現時点の主力組が先発し、30分過ぎまでプレーしている。
しかし甲府は24分にGKとDFの連係ミスから岐阜の田中智大にゴールを許す。序盤、そしてメンバーの変わった31分以降といずれも攻守に精彩を欠き、0-1の敗戦を喫した。
試合中から厳しい声を飛ばしていた城福監督は、試合後は選手たちを呼び集めて険しい表情で言葉をかけていた。饒舌に語るのでなく、言葉数は少ない。沈黙と気まずい空気の中で選手に“悔しさを噛みしめさせている”様子だった。
記者陣に対してはジェントルマンに戻った城福監督。「いい結果で週末を迎えたかったですけど、気を引き締める機会を得たゲームだった」と、辛うじて90分間の収穫を認めていた。
(甲府担当 大島和人)
2014/07/10 10:37